健康・人間関係・言葉
関谷昌典先生による親子体操(参観日)
小沢章子先生によるマーチングの指導です
《健康》 まず何よりも大切なのがこれです。
(イ) 生後11ヶ月を目標に離乳を進め、様々な食品に慣れて、幼児食への移行を図り、下手でも自分で食べるようにし
むけます。(0〜1才児)
(ロ) 健康な体を作り、健康を維持するためにはどうしたらよいか。また個別の体育的なあそびや集団競技により、敏捷性、
柔軟性、耐久性の基礎を身につけます。(4・5才児)
《人間関係》 みんなで仲良くします。
(イ) もっとも身近な両親や保育士から、友達の中に入っていきます。けんかやおもちゃの取り合いも、友達とのかかわりあい
のはじまりです。 (1〜2才児)
(ロ) 身近かな共同遊具を大切にし、お互いにゆずりあって遊ぶ。集団の中での約束や、自分たちで作ったル−ルを守る。
時には年齢の違う友達とのかかわりあいの中で、信頼、いたわりの心をそだてます。 (4・5才児)
《言葉》 複雑な意志の疎通ができるのは人間だけです。
(イ) 子どもの発語を促し、喃語(ア−ア、マンマ等)に答え、優しくはっきりと言葉で話し掛け、子どもとの対話をはじめます。
(0才児)
(ロ) 相手の話をよく聞き、これに応答する。状況表現や簡単な抽象表現ができるようになり、劇あそびに発展します。また生
活の中で文字に関心をもち、読めるようになります。 (4・5才児)
《環境》 じっくり見る(観察する)ことからはじまります。
(イ) 草花を見たりちぎったり、小動物にそっと触れてみたり、エサを与えてみたりします。 (1〜2才児)
(ロ) 自然や身近な事物、四季の変化に感動したりして興味や関心を深める。あそびの中で数、量、形のちがいに気づき、比
較ができるようになる。またそれを言葉で表現できるようになる。5〜10までの数の量と数詞が一致し、量の比較ができる
ようになる。 (4・5才児)
《表現》
1、 音楽リズム 喜び、悲しみ、音楽は人生を豊かにしてくれます。
(イ) 音楽(生活のうた)が活動の区切りを示します。簡単な手あそび、リズム打ちを保育士と一緒に楽しみます。(0.1才児)
(ロ) いろいろなリズム、音楽に親しみながら、音楽に対する感受性を伸ばします。リズムに合わせて体を動かす(フォ−クダンス)、
リズムを作り出す(鼓隊、和太鼓) 色々な楽器を使ってメロディ、ハ−モニ−(リ−ド合奏)を楽しみます。(4・5才児)
2、 造形 人の創作、創造活動は限りない可能性の原点です。
(イ) 創作活動は、まず乱画(なぐり描き)から始まり、波形乱画、円形乱画、そして記号画へと進んでゆきます。(0〜3才児)
(ロ) 種々の用具や材料を用い、創意工夫の基礎を養います。幼児画、幼児作品の豊かさは経験の豊かさです。作品を作り、
作品を観賞して観察の 眼(心の 眼) を育てます。 (4・5才児)
以上のように、保育園での保育内容を分割すると五つの領域にわけられますが、それらの何れもが、お互いに他の領域との重なり、
かかわりあいをもっています。そしてそれらを統括するのが宗教です。
人間の歴史は、真、善、美の追求の足跡といえます。真なるもの、善なるもの、美なるものを求めて止みません。それらが渾然一体と
なって作り出す理想世界、それが宗教の世界です。当園が保育目標としてかかげております「ほとけの子ども」は、この世界をめざすと言
う意味です。
《混合保育》
5月下旬より、週のうち何日かを、1〜5才児の混合クラスでの保育〜混合保育〜を行います。この混合保育の目的は、年少の子
には、年上の子への信頼感やお友達の輪を大きく広げ、自分がもうじき達する目標、お手本としての年上のお友達の存在を経験します。
年長の子には、自分より幼かったり弱いお友達に手助けしたりいたわったりして共に活動してゆく中で、思いやりの心遣いを始め、年長児
としての自覚や、自立心、積極性などを伸ばしていきます。
このような部面での情緒性や精神性は、同年齢だけのクラスでの保育よりも、年齢の異なる構成のクラスでの保育の方が、より大きく育
っていきます。信頼感や友情、自主性や積極性などは、成長して大人の仲間入りをしてから最も大切になってくることで、社会人としての
円満な人間関係の基礎となるものであり、幼児期から経験しておかなければならない重要な分野です。
《その他》 裸足で元気に
5月〜10月は服装も軽く、思い切り手足を伸ばして活動できるシ−ズンです。この時季の毎朝の体操は、「裸足」で運動場に出て行い
ます。裸足で土を踏む事は最近では少なくなりましたが、その感触は楽しいものです。幼児の敏捷性を伸ばすのにもよいとのことです
《専門講師の指導》
当園では、絵画制作、音楽リズム、体育指導、それにパソコンを使用する活動のような専門性の高い分野に、園外から専門講師を招い
て、指導をお願いしています。